頬骨削り&頬骨切りは、頬骨の前面、側面、斜面等で出っ張っている部分を切断した後に、頬骨をズラして固定したり、あるいは頬骨を削ったりすることによって、フェイスラインを調整し、小顔にするという手術です。
頬骨削り&頬骨切りの種類は、大きく分けて以下の方法があります。
頬骨を削るのみの方法
頬骨を切断してからの後方移動(奥への移動)
頬骨をいくつかに分割してからの再構築
頬骨前面、頬骨弓そのものを削る方法
アーチインフラクチャー法
頬骨弓部を分解し再構築する方法
これらの頬骨削り&頬骨切りは、頬骨の状態によって、採用する方法が変わってきます。
代表的な頬骨削り&頬骨切りの失敗例は、効果の僅少、左右非対称、頬の段差、頬骨のずれ、感覚麻痺、等があります。
また、頬骨削り&頬骨切りをした後に、皮膚の弛みを生じたり、表情筋を破壊してしまう、といった失敗も多々あります。
こうした頬骨削り&頬骨切りの失敗の背景には、頬骨削りは、かなりの高度な技術を必要とする整形手術で、そに見合った技量を持つ医師の不足があります。
皮膚の弛みは、年配者が輪郭形成(顎削り、エラ削り、頬骨削り)等をすると、どうしても皮膚の弛みを避けられないこともあります。
これら頬骨削り&頬骨切りの失敗を回避するには、短時間のカウンセリングをするクリニックや、手術後のアフターケアのないクリニックでの施術をしないことです。
こうしたクリニックでは、頬骨削り&頬骨切りをした後の、後遺症やトラブル等が多く報告される傾向があるからです。
なので、頬骨削り&頬骨切りの失敗を回避するためにも、技術力が高いクリニックや医師を探して、選びましょう。
なお、補足として、以下に頬骨削りで起こり得るリスク、後遺症等を列挙しておきます。
痛み、違和感・異物感、血行障害・壊死、痺れ・麻痺、効果(変化)なし、頬の凹み、細菌感染(化膿)、血腫、皮膚の弛み・余り、左右非対称、術中における出血、色素沈着、頬の段差、頬骨のずれ、アゴの梅干し、アゴの正中ずれ、等々
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頬骨の美容整形手術を大別すると、頬骨削りをして、フェイスラインを形成するものと、頬骨を切断し、固定プレートで留める骨切りの2つになります。
頬骨削りは、口中の上顎の内側、もしくは耳付け根部分から切開し、専用器具を使用して、頬骨削りをする手術になります。
全身麻酔下で行うので、頬骨削りをした後は、数日間の入院が必要となります。
顔の腫れが引くまでのダウンタイムは、個人差や頬骨削りの程度にもよりますが、約2週間~1ヵ月はかかるとみた方がよいでしょう。
頬骨切断の骨切り手術は、これもまた手術痕が目立たないように、口中の上顎の内側、もしくは耳付け根部分から切開し、不自然に出っ張った頬骨を切除した後、固定プレートで留めます。
頬骨削りと同じように、骨切りをした後は、入院が必要となりますし、顔の腫れが引くまでのダウンタイムも、約2週間はかかるとみた方がよいでしょう。
かなりの腕前を持つ医師が手術を担当しても、必ず頬骨削りが成功するということは、100%ありえません。
メスを使う整形手術ならなおさらで、様々なリスクや失敗、副作用、後遺症が起こる可能性があります。
頬骨削りの失敗例としては、頬骨の周辺を通る神経をうっかり損傷させてしまうことが、稀にあるため、頬骨削りをした後に、感覚麻痺や痺れを残してしまう恐れが生じます。
頬骨削りをはじめとする輪郭形成の手術をすると、ほとんどの人が何らかの麻痺や痺れを感じますが、手術をした人のうちの半数は、大体半年~1年程度でほぼ回復します。
しかし、程度の差や個人差こそあれ、残念ながら、麻痺や痺れが、半永久的に残ってしまう人も出てきます。
また、頬骨削りは、左右前後等のバランスを調整しながら行うので、失敗すると、顔の左右が非対称になってしまったり、神経を損傷させてしまい、顔面麻痺の状態になったりすることもあります。
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韓国では、両顎手術した23歳の女子大生が、両顎手術の副作用を苦に、自らの生命を絶つという悲劇が起きた。
この女子大生は「両顎手術をした後に顎が歪み、その影響なのか、涙腺が詰まり、涙が止まらぬ副作用が起き、とても精神的につらかった」と遺書を書いていた。
こうした美容整形手術の副作用について、美容整形手術の専門家は「先に両顎手術をしてから、その後で歯列矯正をする」という、医学的検証がされていない韓国独自の手術法が招いた結果だと言っている。
その上、両顎手術が韓国で流行っていることで、しっかりとした研修や訓練を受けていない医師が多数増えてしまい、その結果両顎手術をするようになり、それに伴って副作用が増えているとも言った。
顎骨と頬骨を削って、その後に顔の骨格構造を組み直すという両顎手術のフローは「先に歯列矯正をして、その後で整形外科手術をする」のが原則。
整形外科手術をする前に、約1年をかけ、歯列矯正治療をして、歯の位置を整えておき、それが安定してから、顎の手術をするのが正しいフローなのだ。
土木工事に例えれば、土台の基礎を十分に固めた後に、骨組みを構築するのと同じことだ。
しかし、両顎手術をする整形外科・歯科のホームページには、どこも「先に整形外科手術」の情報を掲載している。
例えば、受け口ならば、まずは下顎を一部切断し、内側に(奥に)移動させれば(引っ込めれば)、たちまち外見が良くなる。
その後、約1年に渡って、歯列矯正により歯並びを調整するのだ。
患者は、こうした整形外科手術をすれば、すぐに顎が奥に引っ込んだ状態になるから、近視眼的な視点になり、先に整形外科手術をする方を希望してしまう。
ところが、この「先に整形外科手術」は、副作用が出る恐れがあるのだ。
歯と顎の関節の筋肉は、受け口である元々の状態に合うように並んで、噛み合うようになっている。
なのに、整形外科手術でいきなり顎骨の位置を移動させてしまうと、口腔構造の急激な変化に対し、筋肉と歯が大混乱に陥り、正常な噛み合わせができなくなる恐れが出てくるのだ。
整形外科手術後の顎が、左右どちらに歪むのかをシミュレーションするのは簡単でない。
顎骨と顎関節を包む筋肉は、バラバラに動くからだ。
これを整形外科手術後に、歯にワイヤーを装着し、位置を変える矯正治療できちんと調整するのは困難を極める。
また、整形外科手術の腕が不十分な医師が、緻密な計算や想定もなく、顎骨を切断するので、副作用が起こらない方が難しい。
このため、両顎手術をした後に、不正咬合の症状を訴えたり、顎が歪んだりして訴えられる医療訴訟や紛争が絶えないのだ。
現在、韓国でなされている両顎手術の約80~90%は「先に整形外科手術」方式だ。
すぐに外見が良くなるという効果につられ、この「先に整形外科手術」方式の両顎手術に飛びつく女性が後を絶たないため、最近になってようやく韓国政府は注意喚起をし出した。
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私の場合は、前に出ている上顎と、後ろに引っ込み気味の下顎という特殊な顎の形状なので、上顎を後ろに引っ込めるLeFort(ルフォー)Ⅰ型骨切り術と、下顎前突をするのが理想的ですが、術後矯正しなければならないので、長い治療期間が必要になるとのこと。
とりあえずEラインに近づけるのに、最もシンプルな、下顎のみを前方に突出させる下顎骨切り術をしました。
■術前カウンセリング
前に出ている上顎と、後ろに引っ込み気味の下顎を治療するにあたり、事前にいくつかの美容整形クリニックでカウンセリングを受けました。
そのいくつかの美容整形クリニックの中には、「超」がつほどの有名な美容整形クリニックから、顎専門医院までの、計6院でカウンセリングをし、6院中4院は、顎プロテーゼのみ、残り2院は骨切りを勧めてきました。
2院の1つは、専門医の資格を所持しておらず、その点が引っかかりました。
最終的に、ここで治療しようと決めたクリニックは、私の口の特徴をしっかりと診て「貴方の場合、短い顎の皮膚なので、口の開閉に筋肉を使い、引っ張っている状態です。この状態で顎プロテーゼを入れると、余計に短い皮膚となり、恒常的に口がポカーンと開いた状態になる」という、的を射たカウンセリングでした。
さらに決め手となったのは、美容外科専門医と形成外科専門医の資格を、ダブルで所持している「ダブル・ライセンス」でした。
■前に出ている上顎と、後ろに引っ込み気味の下顎を治療するまでのフロー
まずは、顎のレントゲン撮影と、3Dスキャンのための写真データを撮影しました。
これは、ほとんどの美容整形クリニックにはないCTスキャンで撮影するので、紹介状を書いてもらい、そのCTスキャンのある慶応大学附属病院で撮影しました。
撮影したデータロムを受け取ってから、美容整形クリニックへ郵送して、その1週間後に美容整形クリニックに、術前診察と最終的な注意説明等を聴きに行きました。
下顎骨切り術は、15時開始なので、前日21時までに食事を済ませて、その後は食事も水分も、できる限り摂らないようにとのこと(約200mlの水ならOKでした)。
■手術室へ入り全身麻酔開始
いよいよ15時、美容整形クリニックに到着しました。
特に緊張することもなく、昨日21時以降の飲食をしていないことを伝えて、手術用ガウンに着替えました。
ネオステリン・グリーン(うがい薬)で口内洗浄をした後に、手術室へ向かいました。
手術室は、完全無菌室で塵1つ落ちてない空間でした。
顎の治療には、全身麻酔が必要不可欠で、そのため点滴を始めて、ある程度の時間経過で静脈へ麻酔を導入しました。
この時にややしみる刺激が突き抜けます。
私は、比較的、麻酔が効きやすいようで、この後数分で意識を失いました。
■いよいよ下顎骨切り術の開始
もちろんこの時点で私は意識は、ありませんでした。
今回の下顎骨切り術は、オトガイ神経下の顎骨を削って、前方に移動させる手術で、そのために口中をザックリと切開しました。
■下顎骨切り術直後~術後3日
自宅に帰宅したのが、下顎骨切り術をした当日の21時です。
顎の痛みは、全然ありませんが、やはり出血と顔の腫れは、どうしても回避できなかったです。
事前に美容整形クリニックからもらった顎固定バンドを、この先1週間に渡り、就寝時に装着しました。
この顎固定バンドは、顔の腫れと出血を防ぐためで、結構グイッと顎を上方にリフトアップさせる感じがしました。
食事の摂取は、下顎骨切り術をした日の翌日から可能ですが、残渣(食べかす)が極力少ない物を選ばなければなりません。
口中に残渣(食べかす)が残ると、まだ口中の傷口が完全に塞がっていない状態なので、ブラッシングができないのです。
また、歯ブラシの毛先等が、傷口に触れると、衛生的にも良くないという理由もあります。
残渣(食べかす)の少ない食べ物を摂取するのは、意外と難しいです。
残渣(食べかす)が少ない、あるいは残らない物となると、必然的にドリンク系となり、食後には必ずドリンク系の物を使って、うがいをし、残渣(食べかす)が口中に残らないようにしました。
因みに豆腐は、残渣が少なさそうな食べ物に思えますが、全然逆で残渣(食べかす)が残りまくりでした。
米等のでんぷん質も糖度が高いから、ブラッシングできないことを考えると、齲蝕(虫歯)が心配になる食べ物です。
うがいで残渣(食べかす)を取り除ける食べ物となると、ヨーグルト、スムージーは当然として、魚の刺身等も結構良かったかもしれなかったです。
出血は、下顎骨切り術後2日目にはなくなりました。
顔の腫れは、この時点ではまだ残っていましたが、この後1週間以内にはひきました。
■下顎骨切り術から1週間後
顔の腫れは、かなり引いてきました。
ただ、ヘアバンドを装着した時だけ、やや出血しましたが、すぐに止血して、特に心配はありませんでした。
因みにこの頃になると、外見的な腫れは、ほとんどなくなったので、顎を隠すマスクをしなくても、外出できますし、シャワーやジムも問題なく行けました。
ただし安全のために、トレッドミル(ランニングマシン)等でのトレーニングはせずに、顔が動かぬ運動に限定して、トレーニングしていました。
下顎骨切り術をする前までは、食後に電動歯ブラシを使用するも、下顎骨切り術をしたこの時点では、電動歯ブラシの振動が傷口に伝わり、少量の出血をしました。
なので、電動歯ブラシを使用せずに、通常の歯ブラシを使用して、丁寧にブラッシングしていました。
ブラッシング後は、ネオステリン・グリーン(うがい薬)でうがいをするのは、慎重を期すためでした。
■下顎骨切り術から1ヵ月後
通常の生活に戻り、ジムでの運動も問題なくでき、制限なしで食事もできましたが、顎の麻痺が相変わらず残りました。
まるで麻酔をした後のように、触っても感覚が鈍く、ややビリビリする感じでした。
この麻痺は、個人差があるようで、大抵の場合は術後1~3ヵ月で回復するとのことです。
鏡で自分を見ても、何の違和感もなく、顔の腫れも全然ありませんでした。
顎を前方に出したことによって、シャープな輪郭の顔になり、自分としては大満足な下顎骨切り術となりました
△上記文章はユーザー個々の投稿です