顎骨切り手術’

受け口が悩みです。
程度的には綾瀬はるかさんをもう少し受け口にしたくらいです。
今になって知りましたが、受け口は幼児(4歳から7歳くらい)のうちに治しておくことができたみたいです。
私は幼児の頃から受け口だったので小さいうちに適切な治療をしていればこんなにひどくならずにすんだのかも・・・(T_T)
この時期の、乳歯の時や前歯の永久歯が生え始めの頃に開始する場合、ムーシールドやT4Kと呼ばれる反対咬合用のマウスピースタイプの矯正装置で治していくそうです。
成長してから受け口の治療をしようと思うと治療期間が長くなってしまうようです。
反対咬合は身長が伸びると悪くなるという意見もあります。
身長が伸びると下顎も成長するため反対咬合が悪い方向に向かうんだとか。
私も幼児期からすでに受け口気味でしたが、第二次成長期の小学校5、6年あたりからひどくなったように思います。
また、小学生や中学生の時、反対咬合を治しても、その後の成長によって戻ってしまうこともあるそうです・・・
低年齢の時に反対咬合を治すことによって、安定した噛み合わせが得られる場合がありますが、高校生ぐらいになって急激に身長が伸び、それに伴って下顎が伸びると反対咬合が戻ってしまうことがあるそうです。
つまり、下顎が伸びる遺伝子だったから仕方ないということでしょうか(T_T)

また、舌小帯が短いと受け口になりやすいといいますよね。
舌小帯とは舌の裏側にある筋のことです。舌小帯が短いと舌が常に下の前歯を押して前に出てしまうので反対咬合になりやすいのだそうです。
舌小帯が短いと滑舌が悪くなりやすいので女優の土屋太鳳さんは舌小帯を切る手術をしたんだとか・・・!!
とにかく、もう成長がすっかり止まってしまってから受け口をきれいに治そうと思ったら、外科的処置に頼るしかないですね。
美容外科は抵抗がありますが、審美的な面を気にするのなら口腔外科よりも美容外科の方が適していると思います。

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質問:
顎変形症手術の後戻りについて教えて下さい。
下顎後退のため今年顎変形症手術をしますが、下顎の前方移動は後戻りが大きいと術前説明で聞きました。
後戻りは、筋肉の引っ張り等で起きるとのことですが、前方に移動させた顎骨は、固定プレート等で留めているのに、どこの部分が動いて後戻りが起きるのでしょうか?
また、後戻り対策として、オーバーコレクションや通常の枝状分割ではなく、下顎の仮骨延長法をするのはどうなのでしょうか?

回答:
下顎後退型の上顎前突の顎変形症手術をした後に起きる後戻りについてですが、この後戻りは顎関節の後方移動によって引き起こされます。
正常な状態では、顎関節の関節頭は関節窩という、窪みの中央に位置しますが、それよりも後方に押し込まれることにより、下顎自体が後方へ移動します。
程度が酷い場合は、関節頭が溶けて短くなることにより、下顎自体のさらなる後方移動が引き起こされます。
また、仮骨延長法は、確かにオーバーコレクションや、通常の下顎枝矢状分割術に比べると、後戻りに対しての効果は高いと思われます。
しかし、本来仮骨延長法は、先天的な病気に起因するような、かなり困難なケースに適応される手術法です。
通常の整形手術の前方移動距離の限界を超えるような移動が必要になってくる場合に採用される手術法なので、メリットのみでなく、デメリットも考慮する必要が生じます。

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質問:
顔面の左右非対称と少々の受け口を解消したく、LeFort(ルフォー)I型骨切り術と下顎枝矢状分割術をしました。
顎骨の固定には、チタン製プレートと吸収性プレートを使いました。
現在、LeFort(ルフォー)I型骨切り術と下顎枝矢状分割術をしてから2ヵ月が経ちましたが、顎間ゴムが昼間右に1本、夜寝る前に左右1本ずつするようにといわれました。
しかし、これではしっかりと顎骨を固定できなくて、顎骨が後戻りするのではないかと心配です。
また、たまに顎が横に引っ張られる感覚になることが、術後頻繁にあります。
これは、顎骨が動いているのでしょうか?
ご回答をよろしくお願いします。

回答:
現在の状況は、もちろん診察してみないとわかりませんが、通常術後約3ヵ月だと、顎骨の治癒も完全ではなく、顎間ゴムの使用によって十分に修正ができます。
顎間ゴムの太さや、輪の大きさによって、引っ張り強さも異なってきますし、引っ掛ける位置や方向によっても、後戻り防止の効果が異なってきます。
担当医師の指示に従って、忠実に顎間ゴム使用していくことをおすすめします。

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顎矯正手術は、原則として顎骨の成長が終わる16~18歳以降に行われます。

■顎矯正手術の種類

1.下顎骨切り術

・下顎枝矢状分割術(SSRO)

下顎枝内面の下顎切痕と下顎小舌の間で、内側皮質骨の水平骨切りから下顎枝前縁を経由し、第2大臼歯後方の下顎体部外側皮質骨の垂直骨切りをして、下顎枝を矢状面で分割する手術法です。

・下顎枝垂直骨切り術(IVRO)

下顎孔の後方で、下顎枝を下顎切痕から下縁方向に全層で垂直に骨切りする手術法です。

2.上顎骨骨切り術

・LeFort(ルフォー)I型骨切り術

上顎骨を上下左右前後あらゆる方向に移動することができるため、主に上顎後退症に適応されますが、上顎のあらゆる変形にも適応されます。

3.上顎前方歯槽骨骨切り術:ワスモンド(Wassmund)法

4.下顎前方歯槽骨骨切り術:ケーレ(Kole)法

5.骨延長法(一期的な骨移動が困難な症例)

1日1mmくらいのゆっくりとした速度で、顎骨を断続的に移動することによって、その後方部に顎骨が形成し、骨移植の回避を目的として行われます。

また、軟組織伸展を利用して、瘢痕組織を伸展させて、顎骨の移動を確実にするとともに、術後の後戻りを最小限度にとどめるが可能です。

以上のような方法で骨切りをして、移動させた骨片は、チタン製固定プレート、あるいは生体吸収性固定プレートで留めます。

■顎矯正手術の合併症

1.神経損傷の危険性

下顎骨の骨切り及び下顎枝の分割の際に、知覚神経の下歯槽神経が損傷され、同神経支配領域である下口唇、オトガイ皮膚、下顎歯肉、歯の知覚鈍麻あるいは麻痺が残ることがあります。

この麻痺は、時間経過とともに改善していきますが、稀に1年を経過しても、感覚の違和感が残る場合があります。

2.出血

顎骨切りでは顎動脈、顔面動脈、下歯槽動脈等の血管損傷による出血のリスクがあります。

骨切り断端部からの出血は避けられないため、顎矯正手術では低血圧麻酔をしてから行い、術前に自己血を貯血しておいて、術中出血への備えとします。

3.顎関節症状

下顎骨切り術において、顎関節の位置関係(上下の噛み合わせ)が多少変化する場合があります。

また、稀に関節痛、雑音、開口障害等の関節症状が出現する場合があります。

術後早期にプレート技法を行う等といったことで対処します。

■顎間固定・入院期間について

1.固定期間

顎間固定は原則として行なわず、顎間ゴムで咬合誘導をします。

2.栄養管理

顎矯正手術後1週間は、経鼻的胃管留置によって経管栄養をします。

全入院期間は、2~4週間程度です。

■顎矯正手術後の矯正治療について

安定した噛み合わせが得られるまで、術後矯正を約1年間します。

術後矯正終了後は、引き続き保定が行われ、定期的な外来通院での予後観察が、歯科矯正医、口腔外科医によってされます。

【予後】

顎矯正手術により、咬合及び顔貌の改善が得られます。

術後の生理的現象として、移動した骨周囲の筋肉や軟組織の影響で、顎骨を元の位置に戻そうとする力がはたらき、後戻りが生じます。

これを防ぎ、術後の咬合を安定化させるために、術後矯正治療が必要となります。

術後評価は、後戻り、神経鈍麻及び顎関節症状等を、各種レントゲン検査や機能検査、触覚検査等で評価し、異常があった場合は、適宜治療をします。

【日常生活での注意点】

術前術後の歯科矯正中は、歯列に金属製の装置が装着されているので、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

そのため、ブラッシングをしっかりとすることが重要です。

また手術後、顎骨が癒合するまでには、2ヵ月程度の期間がかかるので、固い物や咬みにくい物は、摂取を控える必要があります

△上記文章はユーザー個々の投稿です